アレルギー性鼻炎や気管支喘息の治療としてアレルギーの原因物質(アレルゲン)を少量投与して免疫反応を抑制する中和抗体の産生を促す免疫療法(特異的減感作療法)は旧くから行われてきました。その効果については様々な議論がなされてきましたが、最近対象を選べば有効性の高い治療法として再注目されるに至りました。アレルゲン免疫療法の特徴は一般の薬物療法はあくまでも症状を抑える対症療法なのに対して、アレルゲン免疫療法で一旦効果が出た場合、長期間(数年~十年以上)薬物治療が必要なくなる可能性がある点です。
アレルゲン免疫療法にはアレルゲンの投与法として二つの方法があります。